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ほくりく音楽アラカルト (スタイルノート)
2009年6月4日木曜日
2009年2月1日日曜日
OEK第254回定期公演
石川県立音楽堂 (2009年1月30日)
参考ページ→http://oekfan.web.infoseek.co.jp/review/2009/0130.htm
昨年の10月、ベートーヴェンの《田園》交響曲を聴き、キタエンコの細やかな心配りと、研ぎすまされた感覚に圧倒された筆者であるが、今回は「お国もの」で、本領発揮といったところであろうか。
冒頭に演奏されたリムスキー=コルサコフの《シェエラザード》では、特に前半楽章に心を奪われた。第1楽章では、主要主題を弦楽器が鮮やかにリードし、管楽器群が色彩と陰影を付けていく。そうしてゆったりとした航海がオーケストラによって綴られていくのである。第2楽章でも、キタエンコはオーケストラのバランスに格段の配慮をし、各々の独奏楽器に委ねられた微妙なニュアンスが明瞭に聴き手に届いていた。後半楽章においても、鮮やかなオーケストレーションの妙技を、きっちりと刈り込んだスタイルで提示しており、この曲のシンフォニックな側面を立体的に提示していた。一方、アビゲイル・ヤングは、終始切々とした美しいヴァイオリン独奏によって、物語の語り役を務めていた。特には悩ましげに、時には瞑想的に、その語り口も実に多彩だ。
休憩を挟んで後半は、プーランクのオルガン協奏曲。金沢市を拠点に活躍する黒瀬恵のオルガンは、プーランクのシリアスな側面を強く感ずるアプローチ。またこの曲においては、オルガン独奏とオーケストラのコントラストだけでなく、両者が混ざり合って繊細に、慎重に進める箇所があり、キタエンコの鋭敏な音色に対する感覚が、ここでは互いの奏者に自分の音楽を聴かせ合う場を与えていた。
最後に演奏されたリムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲は華やかなオーケストラではあるが、勢いに任せてしまうことがなく、最後の最後まで力を蓄えているあたり、きちんとゴールが見えていて、全体を構築していくような、したたかさも感じさせた。
キタエンコは今回も、OEKから優れた機能性を引き出していた。楽団員の反応からも、この指揮者が心から尊敬されていることが伺えた。
追記:《シェエラザード》第4楽章でドラが鳴った直後、ティンパニーが「ソロ」のようになっていました。楽譜には、ティンパニーだけが特別強く叩いたり、テンポを伸縮させるという指示がないようなのですが、ああいうやり方もあるのでしょうか? ちょっとびっくりしました。
参考ページ→http://oekfan.web.infoseek.co.jp/review/2009/0130.htm
昨年の10月、ベートーヴェンの《田園》交響曲を聴き、キタエンコの細やかな心配りと、研ぎすまされた感覚に圧倒された筆者であるが、今回は「お国もの」で、本領発揮といったところであろうか。
冒頭に演奏されたリムスキー=コルサコフの《シェエラザード》では、特に前半楽章に心を奪われた。第1楽章では、主要主題を弦楽器が鮮やかにリードし、管楽器群が色彩と陰影を付けていく。そうしてゆったりとした航海がオーケストラによって綴られていくのである。第2楽章でも、キタエンコはオーケストラのバランスに格段の配慮をし、各々の独奏楽器に委ねられた微妙なニュアンスが明瞭に聴き手に届いていた。後半楽章においても、鮮やかなオーケストレーションの妙技を、きっちりと刈り込んだスタイルで提示しており、この曲のシンフォニックな側面を立体的に提示していた。一方、アビゲイル・ヤングは、終始切々とした美しいヴァイオリン独奏によって、物語の語り役を務めていた。特には悩ましげに、時には瞑想的に、その語り口も実に多彩だ。
休憩を挟んで後半は、プーランクのオルガン協奏曲。金沢市を拠点に活躍する黒瀬恵のオルガンは、プーランクのシリアスな側面を強く感ずるアプローチ。またこの曲においては、オルガン独奏とオーケストラのコントラストだけでなく、両者が混ざり合って繊細に、慎重に進める箇所があり、キタエンコの鋭敏な音色に対する感覚が、ここでは互いの奏者に自分の音楽を聴かせ合う場を与えていた。
最後に演奏されたリムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲は華やかなオーケストラではあるが、勢いに任せてしまうことがなく、最後の最後まで力を蓄えているあたり、きちんとゴールが見えていて、全体を構築していくような、したたかさも感じさせた。
キタエンコは今回も、OEKから優れた機能性を引き出していた。楽団員の反応からも、この指揮者が心から尊敬されていることが伺えた。
追記:《シェエラザード》第4楽章でドラが鳴った直後、ティンパニーが「ソロ」のようになっていました。楽譜には、ティンパニーだけが特別強く叩いたり、テンポを伸縮させるという指示がないようなのですが、ああいうやり方もあるのでしょうか? ちょっとびっくりしました。
2009年1月9日金曜日
2009年1月8日木曜日
ハンダンゲル・ヴァイオリン
私はおそらく行けないと思うのですが、ノルウェーの民族楽器、ハンダンゲル・ヴァイオリンによるコンサートがあるようです。場所は富山県立近代美術館です。
ハルダンゲル・ヴァイオリンコンサート
山瀬理桜 (ハンダンゲル・ヴァイオリン)2009年1月21日(水曜)午後2時から 富山県立近代美術館ロビー
→山瀬理桜さんのサイト
参考サイト:富山県立近代美術館、企画展紹介のページ
2009年1月1日木曜日
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします
しばらく更新せず、大変申し訳ございません。前回の投稿から、OEK定期、金沢歌劇座『ラ・ボエーム』、桐朋アカデミー・オーケストラなど、たくさんの公演におじゃまさせていただいておりますが、なかなかこちらに投稿する暇ができておりません。
ところで、今年の年越しは、石川県立音楽堂で迎えました。OEKの「カウントダウン・コンサート」です。楽団員の方々も、お聴きになった、たくさんの方々も、長丁場の演奏会でしたが、おかげさまで、とてもよい新年を迎えることができました。ありがとうございます。
ところで、今年の年越しは、石川県立音楽堂で迎えました。OEKの「カウントダウン・コンサート」です。楽団員の方々も、お聴きになった、たくさんの方々も、長丁場の演奏会でしたが、おかげさまで、とてもよい新年を迎えることができました。ありがとうございます。
2008年11月17日月曜日
2008年11月16日日曜日
OEK第250回定期公演
2008年10月31日金曜日
お能を観たのは15年ぶりだろうか。以前観たのは国立劇場だったか、はたまた能楽堂だったか。今時の能の上演は字幕も付くのかというのは一つの驚き。しかし、私のように、お能の文句がすらすら出てこない無教養人にはありがたい。演目自体も面を付けず (舞囃子という上演形態なのだそうだ) 、とても短いものだった。おめでたい、儀式的内容だったのかもしれない。
舞台転換のための休憩後、「十字軍の音楽」というコーナーがあった。王の舞曲、王のエスタンピー (3曲) で、出典の詳細は不明。編成的には、オーボエ+打楽器、ヴァイオリン+手回しオルガン (ポジティーフ? ドローン音1つだけ) 、チェロ+コントラバス+打楽器、トランペット2本+ヴィオラ+打楽器で、最後の曲は途中から全員でのアンサンブルになった。オルガン奏者だけ中世を意識した衣装、他の方は私服で演奏されていたようだ。
ヴィヴァルディのファゴット協奏曲では照明が赤くなったりしてムードが出されてたり、小鳥のさえずりがスピーカーから聴こえてきたりの演出。井上氏が言うように「このくらいの冒険があっていい」ってことなのかもしれないけど。演奏はモダン解釈。無難に楽しくという印象。
狂言は、ぱっとみて本当に楽しい。笑い方も独特。今回は次の演目につながるようなセリフが加わっていたり、字幕に「何をやっているのかな?音楽DO」という、井上氏のキャッチコピーも出ていた。
新作は、基本的に能の『井筒』を壊さないようにし、うっすらとオーケストラをかぶせて行くという印象。より具体的には、西洋風の和声という訳にはいかないだろうから、篳篥からちょっと逸脱したような不協和音や篠笛が吹きそうな民謡風の旋律がうっすらと加えられたということなのだろうか。また、派手なクレッシェンドをさせる事でドラマ的な分かりやすさがガイド役を担うといった機能をオーケストラが果たしているという一面もあり、能管のみによる継続的な音の要素を、減衰のないオーケストラの音が、もっと主体的に関わるようにするということもあろう。また能本体が終わり、囃子方・地謡、シテ・ワキ・後見らが退場する時も、物語の余韻を奏でるものとして、オーケストラが後奏を担当していた。客席にはこの時点で拍手をする人がいたが、彼らはいつも能を観ている人だったのかもしれない。もっとも僕が能を観た時は、誰も拍手をしている人がいなかったが、東京以外では、能の演目の終了時に拍手をするのかな?
もともと徹底的に刈り込み洗練させた、抽象化・最小限主義的な要素が能にはあるだろうから、そこに何かを足すということに難しさはあるに違いない。作曲者はそういう伝統芸能を知り尊重しているようだったので、好感が持てたのだけれど、それでもやはり、伝統芸能と西洋のオーケストラの響きというのは、もともと遠いものにあるものだと、改めて感じてしまうのだった。
オーケストラ・アンサンブル金沢第250回定期公演
石川県立音楽堂コンサートホール、19:00ST
井上道義指揮オーケストラ・アンサンブル金沢
柳浦慎史 (ファゴット [ヴィヴァルディ])
金沢能楽会 (能楽)、野村祐丞 (狂言)
・舞囃子《高砂》
・作曲者不詳 十字軍の音楽〜王の舞曲 王のエスタンピ (3曲)
・ヴィヴァルディ ファゴット協奏曲変ロ長調「夜」RV.501,P.401 F.Vii-I
・狂言「見物左衛門」
・高橋裕 能とオーケストラのための《井筒》(委嘱作品,世界初演)
・ (アンコール) 素囃子《獅子》
お能を観たのは15年ぶりだろうか。以前観たのは国立劇場だったか、はたまた能楽堂だったか。今時の能の上演は字幕も付くのかというのは一つの驚き。しかし、私のように、お能の文句がすらすら出てこない無教養人にはありがたい。演目自体も面を付けず (舞囃子という上演形態なのだそうだ) 、とても短いものだった。おめでたい、儀式的内容だったのかもしれない。
舞台転換のための休憩後、「十字軍の音楽」というコーナーがあった。王の舞曲、王のエスタンピー (3曲) で、出典の詳細は不明。編成的には、オーボエ+打楽器、ヴァイオリン+手回しオルガン (ポジティーフ? ドローン音1つだけ) 、チェロ+コントラバス+打楽器、トランペット2本+ヴィオラ+打楽器で、最後の曲は途中から全員でのアンサンブルになった。オルガン奏者だけ中世を意識した衣装、他の方は私服で演奏されていたようだ。
ヴィヴァルディのファゴット協奏曲では照明が赤くなったりしてムードが出されてたり、小鳥のさえずりがスピーカーから聴こえてきたりの演出。井上氏が言うように「このくらいの冒険があっていい」ってことなのかもしれないけど。演奏はモダン解釈。無難に楽しくという印象。
狂言は、ぱっとみて本当に楽しい。笑い方も独特。今回は次の演目につながるようなセリフが加わっていたり、字幕に「何をやっているのかな?音楽DO」という、井上氏のキャッチコピーも出ていた。
新作は、基本的に能の『井筒』を壊さないようにし、うっすらとオーケストラをかぶせて行くという印象。より具体的には、西洋風の和声という訳にはいかないだろうから、篳篥からちょっと逸脱したような不協和音や篠笛が吹きそうな民謡風の旋律がうっすらと加えられたということなのだろうか。また、派手なクレッシェンドをさせる事でドラマ的な分かりやすさがガイド役を担うといった機能をオーケストラが果たしているという一面もあり、能管のみによる継続的な音の要素を、減衰のないオーケストラの音が、もっと主体的に関わるようにするということもあろう。また能本体が終わり、囃子方・地謡、シテ・ワキ・後見らが退場する時も、物語の余韻を奏でるものとして、オーケストラが後奏を担当していた。客席にはこの時点で拍手をする人がいたが、彼らはいつも能を観ている人だったのかもしれない。もっとも僕が能を観た時は、誰も拍手をしている人がいなかったが、東京以外では、能の演目の終了時に拍手をするのかな?
もともと徹底的に刈り込み洗練させた、抽象化・最小限主義的な要素が能にはあるだろうから、そこに何かを足すということに難しさはあるに違いない。作曲者はそういう伝統芸能を知り尊重しているようだったので、好感が持てたのだけれど、それでもやはり、伝統芸能と西洋のオーケストラの響きというのは、もともと遠いものにあるものだと、改めて感じてしまうのだった。
2008年10月23日木曜日
2008年9月14日日曜日
OEK第246回定期公演
オーケストラ・アンサンブル金沢第246回定期公演
岩城宏之メモリアル・コンサート
2008年9月10日、石川県立音楽堂、19:00ST
井上道義指揮オーケストラ・アンサンブル金沢
木村かをり (ピアノ)、薮内俊弥 (ナレーション) (三枝作品)
荒井結子(チェロ) (ハイドン)
・三枝成彰 ピアノ協奏曲《イカの哲学》 (OEK委嘱作品、世界初演)
・ハイドン チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob.VII-2
・ベートーヴェン 交響曲第1番ハ長調作品21
三枝成彰氏の《イカの哲学》は、おそらく急緩急の三部形式といえるのでしょう。ナレーションはストレートに行なわれるときもあるし、シラブルごとに分け、進行する音楽とシンクロさせられる箇所もありました。普通のアナウンサーがナレーションを担当するのは、かなり難しいのではないでしょうか (薮内俊弥氏はバス歌手だそうです) 。オケが終始鳴りまくり、金管楽器が細かい音符を吹きまくる一方で、細かいニュアンスよりも、とにかくたくさんの音符を大きく、ただし正確なリズムで鳴らすという印象です。派手に厚い響きになっていて、埋もれているパートも多いのでしょうか。ピアニストは上下に動く運動が多かったです。中間部はノスタルジックにリリカルな部分でしたが、全体はやはり分厚い19世紀的和声+ジャズ+無調的スパイスとまとめられるのでしょうか???
演奏時間14分ということで、あのネタで面白さを保つにはちょうどいい長さなんだろうと思いました。あ、僕嫌いじゃないですよ、こういうの。演奏者のみなさん、お疲れさまでした。
ハイドンのチェロ協奏曲第2番を演奏した新井結子さんは、2年前にサン=サーンスの協奏曲第1番をやったときから比べると、ずっと堂々と自分の音楽をやっているという感じがして、一人の音楽家として、とても頼もしい存在に成長されたように思います。テクの問題を色々と言われる方がいるのかもしれませんが、僕はそういうものを乗り越えた音楽的な魅力を体感しました。高音域にスライドしていくような歌い上げが良かったですね。今後がますます期待できそうです。
休憩を挟んで、ベートーヴェンの第1交響曲。基本的にメリハリの効いた解釈が好きなので、井上氏のベートーヴェンは割とすんなり入っていけました。私にとってOEKは、モーツァルトやべートーヴェンを積極的に聴きたいと思う、数少ないオーケストラの一つです。
なおアンコールにNHKの大河ドラマ『篤姫』のテーマ音楽 (吉俣良作曲) が演奏されました。OEKの編成ではバランスを取るのが難しいんじゃないかと思うのですが、不自然な感じはしなかったです。番組冒頭で流れているフル・オケ版も井上氏が指揮しているらしいので、それも含めて、うまくアレンジ/リハーサルされたのだろうと察します。
2008年7月4日金曜日
瀧口修造と実験工房
富山県立近代美術館の常設IV、2008年6月10日から10月19日までは、タイトルにあるように「瀧口修造と実験工房」となります。ジャスパー・ジョーンズ《消失II》が7月29日から常設Iで展示されるので、それを待つというのも手かもしれませんが。
http://www.pref.toyama.jp/branches/3042/permanent/permanent_exh4.htm
http://www.pref.toyama.jp/branches/3042/permanent/permanent_exh4.htm
2008年7月1日火曜日
富山市立図書館
アスベスト除去工事の終わった富山市立図書館本館が今日7月1日、開館しました。ここはクラシックのCDも多いですから、便利ですよね。そして、カウンター横には魚津のレーベル「若林工房」のCDがたくさん並んでいました。詳細は下記を参照してください。
寄贈:クラシック楽しんで 魚津の制作会社、CD25枚を富山市立図書館に/富山 (『毎日新聞』)→ウェブ魚拓
私はさっそく、アファナシエフのシューベルトを借りてきました。聴くのが楽しみです。
若林工房さんのサイトはこちら↓
http://www.waka-kb.com/
寄贈:クラシック楽しんで 魚津の制作会社、CD25枚を富山市立図書館に/富山 (『毎日新聞』)→ウェブ魚拓
私はさっそく、アファナシエフのシューベルトを借りてきました。聴くのが楽しみです。
若林工房さんのサイトはこちら↓
http://www.waka-kb.com/
2008年6月21日土曜日
桐朋アカデミー・オーケストラ 合同特別演奏会
指揮:秋山 和慶、ピアノ:岩倉 彩子
6月20日(金) 19:00 開演
オーバード・ホール
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」WAB.104 [ハース版]
面白い内容の演奏会でした。メインは、うごめく音響体としてのブルックナーといいますか、オーケストラの力強さ、気持ちよい鳴りに圧倒されました。それでいて、テクスチュアの変化に敏感で旋律美も垣間みられ、均等に鳴らせばいいってワケじゃないパート間の微妙なバランスなどもうまく整えられていました。秋山さんは、聴かせどころを押さえているな、という感じです。ああそうそう、第1楽章、練習番号Lの前にティンパニーが入れられてましたね。
岩倉さんのピアノは、安定したピアニズムに柔軟な音色の変化があり、全体としてバランスのよいものでした。そしてそれは、モーツァルトから引き継がれた古典的均整美と、後に円熟味を増す、ベートーヴェン独自の、表現への飽くなき欲求とが織り混ざった第1協奏曲にはプラスだったと思います。第2楽章の終結部など、単に楽想が収斂しただけでなく、オーケストラと、まさに一つに融合した音になっていて、これだけでも、なかなかできることじゃないなあ、って思います。
もちろん細かなところでのアンサンブルの粗さや、秋山氏のリードにもっとオケ・メンバーが反応してほしいことなど、気になるところはあります。しかし、富山では極めて満足度の高い内容ではないかと思います。
2008年5月17日土曜日
桐朋アカデミー・オーケストラ 第37回 定期演奏会
2008年5月16日(金) 19:00 開演
婦中ふれあいホール (富山市婦中)
ヴァイオリン:トマシュ・トマシェフスキー《コンサート・ディレクター》
ヴィオラ:クロード・ルローン
ベートーヴェン:序曲《レオノーレ》第3番 Op. 72b
モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K.364
ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 Op. 36
実は当日会場に行くまで、コンサート・マスターが指揮をするというのを知らず、「指揮者はどこにいるのだろう?」と思ってしまいました。
この演奏会では、やはりヴァイオリンのトマシェフスキーさんが光っていました。特にモーツァルトの協奏交響曲で、その類稀なる音を存分に披露されていたように思います。ルローンさんのヴィオラは音が小さめ。最初は会場のせいかとも思ったのですが、そうではなかったようです。バランス的にちょっと大変そうでした。
全曲が、いわゆる弾き振りということになるのですが、トマシェフスキーさんが引き締めどころをよく理解していたようでした。指揮者がいないと、どうしても緩みがちになりますよね。テンポの変化やキューの難しい《レオノーレ》も難なく聴けたと思います。もちろん細かいフレーズのずれなど、やっぱり指揮者が欲しくなる場面も皆無ではありませんでしたけれど、ベートーヴェンの第2交響曲にしても、実に最終楽章の、アクセントやリズムの妙技も、はきはきとしていました。
全体としては、まずまず楽しめたコンサートではなかったでしょうか。来月の公演も楽しみですね。
2008年5月3日土曜日
ラ・フォル・ジュルネ金沢ー富山駅の様子
2008年4月27日日曜日
桐朋アカデミー・オーケストラ、オープン・キャンパス・コンサート No.1
4月25日(金) 19:00開演呉羽にある桐朋オーケストラ・アカデミーに入ったのは、実はこれが初めて。演奏会場は3階の、これはリハ室というのでしょうか。駐車場からの案内表示があると、ありがたかったというのが正直なところですが、なんとかたどり着きました。
桐朋学園富山キャンパス310室
ロッシーニ:歌劇《セヴィリアの理髪師》序曲
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op. 56a
シューベルト:交響曲 第8番 (旧第9番) ハ長調 《ザ・グレイト》D.944
高関健 指揮 桐朋アカデミー・オーケストラ
今回の3曲、ロッシーニ以外は、案外聴かせにくいプロかもしれません。良かったのはシューベルト。第2楽章のアーティキュレーションには細かい指示が出されているという印象を持ちました。第3楽章における管楽器の乗せ方も、バランス良く行なわれていました。フィナーレのCユニゾンの力強さは、初演当時は画期的だったのかな、などと想像力をたくましくいたしました。全体的に反復するフレーズが多い曲ですが、それをうまくエネルギーに変え、あるいはオーケストラの妙技を堪能させる仕掛けに仕立て上げた、そんな風に思います。
ブラームスは変奏の一つ一つが丁寧で、微妙な陰影がよく出ていたと思います。ベルリン・フィルの主席フルート奏者、アンドレアス・ブラウ氏が学生と一緒に演奏していました。
コンサートというよりも、オープン・リハーサルという印象で、オーケストラとの距離の近さに圧倒されます。
コンサートというよりも、オープン・リハーサルという印象で、オーケストラとの距離の近さに圧倒されます。
プログラム冊子はプログラムと演奏者紹介の簡単なものでしたが、楽譜のエディションと楽器編成を明記しているところは、さすがという感じがしました。ちなみにシューベルトはベーレンライター版 (ca. 2002) 使用とのことです。
オープン・キャンパス・コンサートの第2回の申し込みは、すでに定員数に達しているそうです。残念ながら私はハガキを出しておりませんので、来月の定期演奏会を楽しみたいと思います。
2008年4月24日木曜日
ハートフルコンサート
読売日本交響楽団のメンバーによる ハートフルコンサート (第105回ヒーリングコンサート)
2008年4月24日 15:30
富山県立中央病院1階 ふれあいプラザ
・ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番《アメリカ》より第1楽章
・ヘンデル ラルゴ
・ハイドン 弦楽四重奏曲第63番ニ長調op.64-5《ひばり》(全4楽章)
・ジョプリン ジ・エンターテイナー
・ガーシュイン 歌劇《ポーギーとベス》から<サマータイム>
・ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番《アメリカ》より第4楽章
読響のメンバーによるアウトリーチ活動は昨年から行なわれているそうで、今年も全国4カ所で同じように、プロの弦楽四重奏を演奏する企画が進んでおり、そのうちの一つが富山で行なわれたということのようです。
中央病院では2月に1度ほど、ヒーリング・コンサートなるものが行なわれていて、平成7年だったかに始まったと院長さんがおっしゃっていたように思います。
途中で病院の時計が鳴りだすハプニングもありましたが、美しい響きを堪能できたと思いました。
2008年4月21日月曜日
OEK第239回定期公演
2008年4月20日、15:00開演今回は、簡単に感想をば。
石川県立音楽堂、コンサート・ホール
小曽根真 (ピアノ)、井上道義指揮オーケストラ・アンサンブル金沢
・モーツァルト、ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
・ショスタコーヴィチ、ステージ・オーケストラのための組曲 (ジャズ組曲 第2番) から
・ガーシュウィン (グローフェ=オーケストレーション) 、ラプソディー・イン・ブルー
小曽根氏のピアノ、大変面白いものでした。モーツァルトでは、カデンツァがギリギリ・セーフかちょっと越えちゃったくらいのセンスでジャズが入っていましたし、ガーシュインでは、途中からウォーキング・ベースのコントラバスが入ってコンピングを始めたり、サキソフォンが総立ちになって割り込んできたり、かなり用意周到に「逸脱」を狙っていたということが分かります。ピアノのソロ部分は、いくらでもあんこを入れることができるかと思いますが、どうやって戻すかのセンスが良かったと思います。アンコールは、おそらく井上氏のリクエストによりDSCHのモティーフによる即興演奏 (小曽根氏のソロ) で、なぜかその即興がショスタコーヴィチ風に聴こえたのは、彼の意図だったのか、あるいはモティーフが自然に導いてきたものなのか。最後は内部奏法も使って、静かに終わりました。
ショスタコーヴィチもエネルギッシュで切れ味が良く、オケの鳴りもひときわでした。やっぱり井上道義+ショスタコっていうのは期待できる組み合わせです。
そんなわけで、演奏会は大満足ですが、帰りの北陸線では、小杉と呉羽の間で人身事故があり、富山には1時間50分遅れで到着するハメに。疲れました (^^;;
2008年4月18日金曜日
桐朋アカデミー・オーケストラ演奏会 2008 SPRING
桐朋アカデミー・オーケストラ 春期公演のスケジュールと演目が掲載されています↓
http://www.tohomusic.ac.jp/orchestraSite/stage.html
とりあえず、直近の演奏会は、これです。
そして、往復はがきを送る「桐朋学園富山キャンパス 演奏課」は以下です。
http://www.tohomusic.ac.jp/orchestraSite/stage.html
とりあえず、直近の演奏会は、これです。
オープン・キャンパス・コンサート No.1
指揮:高関 健
日時 4月25日(金) 19:00開演
場所 桐朋学園富山キャンパス310室
演奏曲目 ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」序曲
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
シューベルト:交響曲 第9番 ハ長調 「ザ・グレイト」D.944
入場料 ※要入場整理券
入場整理券(先着60名様)は希望日時を明記の上、往復はがき(1枚につき1名様)にて
「桐朋学園富山キャンパス演奏課」へお申し込み下さい。
そして、往復はがきを送る「桐朋学園富山キャンパス 演奏課」は以下です。
930-0138 富山市呉羽町1884-17
桐朋学園富山キャンパス 演奏課
TEL: 076-434-6800
クラヴィコードの植物文様
本日の『北日本新聞』に、私の書いたコンサート・レビューが掲載されました。以下のコンサートについてです。
お読みいただけると幸いです。
砂原悟が弾く「クラヴィコードの植物文様」
2008年3月27日(木)、日本キリスト教団「富山鹿島町教会」
お読みいただけると幸いです。
2008年4月12日土曜日
第7回北陸新人登竜門コンサート ピアノ部門
2008年4月12日今回は『北國新聞』に音楽評を書く予定ですので、感想は省略いたします。右のリンクにある「OEKfan」のレビューなどをご参照いただきたく、よろしくお願いいたします。
石川県立音楽堂コンサートホール
ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第1番ハ短調 Op. 35
ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
ショパン ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
河合美知 (ショスタコーヴィチ)、徳永雄紀(ショパン第1番)、竹田理琴乃(ショパン第2番)
藤井幹人(トランペット、ショスタコーヴィチ)
井上道義指揮オーケストラ・アンサンブル金沢
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