2008年3月16日日曜日

澤部紀行リサイタル

私は行けなかったのですが、射水市 (旧新湊市) 出身でドイツ在住のテノール歌手、澤武紀行 (さわぶのりゆき) さんのコンサートが2月10日に行なわれたそうです。関連情報のリンクを貼っておきます。

久々にmarshalさんとの出遭い (「淳ちゃん日記」) →該当部分のウェブ魚拓
澤武紀行 (「しゅりの極楽な日々。」) →当該部分のウェブ魚拓

澤武 紀行 ~Tenor~ (オフィシャル・ページ)
・澤武紀行、「温故知新」を知る町 (「PORTRAM.NET」)→ウェブ魚拓
ひと:澤武紀行さん 北陸の尼寺育ちのオペラ歌手 (「毎日新聞」) →当該部分のウェブ魚拓

2008年3月10日月曜日

金沢歌劇座館名改称記念 ビゼー 歌劇《カルメン》


2008年3月7日 (金)、 金沢歌劇座、午後6時半開演

●演奏
本名徹次指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(コンサート・マスター:松井直)
音楽監督:直野資,演出:直井研二

カルメン:小泉詠子(メゾ・ソプラノ),ドン・ホセ:志田雄啓(テノール),エスカミーリオ:安藤常光(バリトン),ミカエラ:岩田志貴子(ソプラノ),フラスキータ:竹多倫子(ソプラノ),メルセデス:武部薫(メゾ・ソプラノ),モラレス:駒田敏章(バリトン),スニガ:山田大智(バリトン),ダンカイロ:小林大祐(バリトン),レメンダード:新海康仁(テノール)
合唱:金沢カペラ合唱団(合唱指揮:山瀬泰吾),児童合唱:OEKエンジェルコーラス(指導:山崎陽子,清水志津)
フラメンコ:金沢美術工芸大学フラメンコ部(指導:忠縄美貴子)

舞台監督:黒柳和夫(金沢舞台),美術:金沢美術工芸大学,衣装:下斗米雪子(㈱エフ・ジー・ジー),衣装(カルメン):金沢美術工芸大学,メイク:金沢ビューティーアカデミー,特殊照明:北陸先端科学技術大学院大学,字幕:金沢美術工芸大学 その他

上記キャスト詳細は、OEKfan オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページからの転載です。なお「OEKfan」のレビューは、後々貴重な資料となるのではないかと思いますので、ご覧いただければ幸いです。

金沢というと厚生年金会館にはご縁があったのですが、かつて金沢市観光会館と呼ばれていた金沢歌劇座館に来たのは初めてかもしれません。あるいは行ったとしても、かなり幼い頃ではないかと思います。今回は、館名改称記念ということで、日本でもっとも人気があるオペラ演目の一つ、《カルメン》を観てまいりました。歌劇座の建物は、とても私にとっては懐かしく感じられるもので、売店があったり自動販売機があったり、地下には食堂もあるようです。むかしの富山市公会堂を思い出してしまいました。あの座席の狭さも、今となってはレトロに感じられますね。もっとも、ボストンのシンフォニー・ホールなんて、もっと時代がかってます。

舞台も、かつての多目的ホールを彷彿とさせる横幅と奥行きです。石川県立音楽堂に慣れた耳には残響がかなり短く聴こえるはずですが、こういうホールは、かつてかなり全国的に多く存在していたのですし、残響の長さだけがホール音響の良さに直結するわけでは、もちろんありません。

それよりも、今回の上演では、多目的ホールの限られたスペースで、いかに本格的なオペラ上演をするかというのが一つの課題でありましょうし、その点では、照明による表現も含めた、効果的な舞台装置によるものであったと思います。舞台袖 (花道とは呼べないだろうなあ) や客席通路も使われていましたね。緞帳を演目ごとに作るのは、いまや常識のようになっていますが、これも実に良かった。開演前から、雰囲気が盛り上がっておりました。

ソリストは芸大大学院を中心とした歌手陣でした。私もフロリダ州立大学で、こういう大学院生+α的なプロダクションに接してきただけに、感慨深いものがあります。主役の小泉詠子さんなどは、細かな手の仕草なども堂に入っていて、目と耳が引きつけられました。《花の歌》を歌ったドン・ホセ (志田雄啓さん) にも大きなブラボーが飛んでいたように記憶しております。

今回は合唱がよく聴こえました。あのホールのサイズだと、とても良いのかもしれません。日常生活ではやることのない兵士の役っていうのは、歩き方なども注意が必要なようです。字幕担当の方はお疲れさまでした。私の友人も20年ほど前、新潟で《椿姫》をやった時に字幕を担当したんですが、楽譜を見ながらボタンを押すのは大変だって言ってました。

OEKは名サポートでした。というか、こういう地方オペラにおけるプロ・オケの役割というのは、私が考えていたのよりも、はるかに大きいものだという気がしました。3時間近くの上演でしたが、あっという言う間に時間が過ぎたのにも、オーケストラの技術の確かさ、表現力があったからだと思います。《カルメン》は組曲で演奏すると「通俗名曲」というイメージが先行してしまうのですが、全曲通しでやると、前奏曲/間奏曲のドラマ本体に対する意味、またそれらに現れるさまざまなモティーフの重要性が認識できると思います。

一回限りの「記念公演」とはいえ、これからこういったレベルで石川のオペラ上演が続いていくのでしたら、それは大変素晴らしいことだと思います。歴史の1ページを開くことができたのか、今後の上演にも注目していきたいと思います。12月には《ラ・ボエーム》が予定されているとのこと。富山では、これとは別に、9月に同演目が予定されているだけに (→特設サイト) 、今年の後半はプッチーニ日和ということになるんでしょうか。

2008年3月9日日曜日

丘声会オペラ協会公演


丘声会 (きゅうせいかい) オペラ協会公演
小林源治:歌劇《牛若丸》
牛若丸:竹林順子、大天狗:碓井智子、烏天狗:田中礼子、吉沢早紀、畠 啓子、与沢桂子、北嶋ミク、浅岡光代指揮ヤマハ ステージア (ELS OIC) 伴奏
林光:歌劇《あまんじゃくとうりこひめ》
うりこひめ:河内麻美 (ソプラノ) 、あまんじゃく:広瀬美和 (ソプラノ) 、ばっさ:碓井智子 (メゾ・ソプラノ) 、じっさ:内山太一 (バリトン) 、けらい:森清篤実 (テノール) 、とのさん:黒崎隆憲 (バリトン)
浅岡節夫指揮、ヤマハ ステージア (ELS OIC) 伴奏

2008年03月09日
富山県教育文化会館、14:00開演

久しぶりに丘声会のオペラ公演を観てまいりました。私が1989年にハイドンの《月の世界》を観にいった時はオーケストラとの共演で、なかなか本格的な上演だなあと感心もしたんですが、いつのころからエレクトーン伴奏になっているのでしょうか? 私もエレクトーンで音楽を始めたとはいえ、クラシックをやってる人間にとっては、電子楽器に若干抵抗があるというのも事実だったりします。ちなみに今回の上演では声楽陣もマイクを付けてました。ミュージカル風の上演、とでも言うんでしょうか。

それでも《あまんじゃくとうりこひめ》は、声楽陣がよかったですし (河内麻美、碓井智子、広瀬美和、内山太一ほか) 、ヤマハのステージアは、代用楽器として、それなりの役割を果たしていたように思います。林光のオーケストレーションの妙技が楽しめたかもしれません。この演目には、素直に感動できました。ところで、あまんじゃくの突飛な格好は、あれでいいのかな。日本の民話とはまるで別世界のピエロみたいな格好だったけど。セットはこの演目も《あまんじゃく》も、よかったと思います。オーバードで大きな演目っていうのは、難しいのかなあ。

《牛若丸》の方は、マイク使用が声楽陣の声量と発声をカバーしていたのでしょうか。演技は、なかなかだったと思います。

それにしても丘声会の地道な、そして継続的な活動は評価したいですね。

2008年3月8日土曜日

古楽への誘い〜古楽セミナー講師によるコンサート〜


・古楽への誘い〜古楽セミナー講師によるコンサート〜 →詳細

2008年03月08日
富山市民プラザ4Fアンサンブル・ホール 開演 : 18:00
出演:有田正広(フラウト・トラヴェルソ)、中村 忠(フラウト・トラヴェルソ)、小池耕平(リコーダー)、戸田 薫(バロック・ヴァイオリン)、平尾雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、有田千代子(チェンバロ)

豪華メンバーによるバロック音楽の夕べ。印象に残ったのは、フラウト・トラヴェルソ+リコーダーで演奏したテレマン/《ターフェルムジーク》第2集からの四重奏曲、そして最後のF. クープラン/コンセール第8番《劇場風》でしょうか。冒頭1曲は、到着が遅れたため、聞き逃してしまいました。

聴衆のみなさんも、それなりにこの音楽に通じておられる方々という印象を受けました。アンサンブル・ホールは、バロック音楽をやるにはいいホールですね。

→リコーダー奏者小池耕平さんのブログ

2008年3月6日木曜日

ベートーヴェン&富山の合唱組曲シリーズ


明日3月7日の『北日本新聞』、芸能とやま欄の「クロスレビュー」にて、このコンサートを取り上げます。字数の関係で2月25日の高岡公演のみにしましたが、富山公演にも行きました。以下、簡単ではありますが、富山公演の感想をメモしておこうと思います (なお、新聞記事の方は「で・ある」調の文体になっております) 。

2月24日、県民会館で行なわれた第1弾のコンサート「ベートーヴェン&富山の合唱組曲シリーズ」第1弾は、独奏者に高岡市出身ピアニスト、桑生美千佳さんを迎え、ベートーヴェンの《皇帝》協奏曲を演奏しました。テンポをがっちりと保持しながら、美しい打鍵で魅了するタイプの解釈と思いました。端正な弾きっぷりを貫徹し、そのスタイルは、オーケストラ演奏にも影響していたように思います (これは高岡公演にも見られた独奏者とオーケストラとの相互作用だと思います) 。

メインの《田園》交響曲は、すっきりとした響きの中に様々なフレーズが見え隠れし、この曲が、音による標題の描写だけでは語れない作品であることを、改めて認識させてくれたのではないでしょうか。交響曲の形式的な約束事を踏襲しながら、そこに文学的発想を盛り込んだドラマがある、ベートーヴェンの名作でありましょう。

富山県民会館の音響は、合唱には良かったと思います。岩河三郎の混声合唱組曲《富山に伝わる三つの民謡》では、その歌詞が高岡文化会館の時よりも、はっきりと聴こえたように思われたからです。舞台の奥行きがない分、客席には届きやすかったんでしょうか。オーケストラ (大町陽一郎指揮東京フィル) の音色の混ざり具合については、高岡文化会館の方が私の好みには合っていました。楽器の音それぞれを際立たせるには、あるいは富山県民会館の方がいいのかもしれませんが。

いずれの公演も、例えば石川県立音楽堂のような、残響の長いホールに慣れていると、かなり性格が違いますね。共通しているのは、どちらも独奏の音、特に細かいフレーズが明確に聞こえてくるということでしょうか。

(追記) 
この演奏会を扱ったブログ記事へのリンクを貼っておきます。

2008年3月3日月曜日

ラ・フォル・ジュルネ金沢


石川県立音楽堂の中にあった看板です。
公式サイトはこちら→http://www.lfjk.jp/

2008年3月2日日曜日

金聖響/OEKのブラームス4番

日3月1日、金聖響指揮オーケストラ・アンサンブル金沢によるブラームス4番 (公開録音セッション) を聴いてきました。 録音会場は、もちろん石川県立音楽堂です。

第1 (CD) ・第3 (実演) を聴いた時と同様、頭が冴えてくる解釈で、ティンパニーの強打は強烈でした。粗削りのブラームスと言われるかもしれませんが、決して雑だとは思いません。ただ、おそらくメランコリックで流れるような解釈を念頭に描いている人には抵抗があるのかもしれません。とはいえ、第4楽章のトロンボーンのコラールが頭から離れなかったということもあり、抒情的な部分も、さりげなく耳に入ってきていたようです。

余韻を一息感じてからの拍手で、会場の雰囲気は良かったと思います。この日録音されたブラームスの第4交響曲のCDは、今年の秋、Avexからリリースされるとのこと。

コンサート後、せっかく金沢に来たのでレコード・ジャングルに寄りたかったんですが、物書きの仕事があったので、やめました (^^;;